終末期ケアの中立的な視点を持った資格

終末期ケア・看取りケアの資格各論 | 記事URL


いわゆる終末期のケアには、さまざまな主義主張を持った考え方、団体がかかわってきます。その選択肢をどのように考え、選択していくのかは個人個人の自由であり、それらを自由に選択する権利があります。それを保障することも終末期ケアの目的の一つといえるでしょう。しかし、これらの選択肢のどれか一つに軸足を置くことは、その「中立性」に問題が及ぶことになります。

例えば、特定の宗教に基づいたケアは、それ自体がどのようなものであっても、そこに軸足を置いた終末期ケアの資格は中立性に問題が生じることになります。中立性とは、あらゆる選択肢から独立し、俯瞰的に存在し続けなければならず、さらに、その中心的な原理が科学的である必要があるのです。

その意味で、終末期ケアの資格を考える際に宗教や特定の主義主張を持った思考や団体の資格については選択肢のバリエーションとして考えるべきであり、マネジメント的な視点から終末期ケアを考える際には宗教や特定の主義主張からの中立性や科学的根拠を持っていることといった要件を踏まえて選択する必要があるでしょう。



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